横浜女学院中学校・高等学校にて開催されている「土曜チャレンジ」のご依頼をいただき、AWEの出前授業プロジェクトメンバーも月替わりで講座を担当させていただくことになりました。
今回は、2026年度に実施した第1回・第2回の授業の様子をご報告します。
第1回 2026.4.25
ウェルビーイング心理教育ナビゲーター®のかみて理恵子です。
2026年4月25日、横浜女学院中学校・高等学校にて開催された「土曜チャレンジ」において、「幸せってなんだろう?」をテーマに出前授業を実施しました。

「土曜チャレンジ」とは
「土曜チャレンジ」は、中学1年生から高校2年生を対象に毎月開催され、月ごとに内容が変わる30以上の講座から、興味のあるものを選んで参加するプログラムです。
講座の分野は多岐にわたり、各分野の専門家や大学の先生などが担当されています。さまざまな知識に触れ、学びと実社会とのつながりを知ることで、「なりたい自分」を見つけるきっかけにすることを目的としているそうです。
私たちもウェルビーイングの専門家として、本年度、数回にわたって講座を担当する予定です。今回は、その第一弾となりました。
学年を越えて関わり合える場づくり
今回の参加者は、中学1年生3名、中学2年生10名、高校1年生1名、高校2年生1名の計15名でした。
学年をまたいで生徒さんたちが集まってくださっているため、まずは、じゃんけんを取り入れたアイスブレイクを行い、生徒同士が自然に関わり合える場をつくりました。
そして、「幸せを感じるのはどんなときか」「最近感じた幸せ」について考え、共有する時間を設けました。
生徒さんからは、
- 「家族と過ごすとき」
- 「友達と楽しく話しているとき」
- 「好きなものを食べているとき」
- 「推し活をしているとき」
など、普段の生活が想像できるような身近な幸せが多く挙げられました。
また、「戦争のない日本にいることが幸せ」といった広い視点からの気づきもあり、さまざまな種類の幸せに触れる機会となりました。
幸せと成功は、どちらが先?
授業の中盤では、「成功が先か、幸せが先か」という問いや「拡張―形成理論」を通して、喜びや感謝、興味などのポジティブ感情が思考や行動の幅を広げ、その結果として、個人の成長や成功につながる可能性について伝えました。
生徒さんたちは自身の体験を振り返りながら、「前向きに考えたことでうまくいった経験」についても言葉にしていました。
「次はいけると思ったら、うまくいった」
「興味を持って挑戦したことで、新しい人間関係ができた」
「自分の好きなゲームを通して、行動の幅が広がった」
といった声からも、ポジティブ感情が自分の行動に影響していることを実感している様子がうかがえました。
後半では、「日常生活の中でポジティブ感情を育むために、具体的に何をしてみたいか」を考えました。
「1日3つの良かったこと(Three Good Things)をやってみたい」という声がいくつか挙がりました。
これは、一人の生徒さんが、すでに実践していることをお話ししてくださったことから、ほかの生徒さんも興味を持ち、「自分もやってみたい」と話してくれたものです。
多様なメンバーが集まるグループ学習だからこそ生まれた広がりに、心が温かくなりました。
また、「感謝を伝えたい」といった前向きな意見も多く見られ、授業での学びが日常生活へとつながっていく様子が印象的でした。
日常からウェルビーイングが広がっていくことを願って
授業を通して、生徒さんたちは、
「幸せは特別なものではなく、日常の中にあること」
「幸せであることが、成功にもつながること」
「ポジティブ感情を意識することが、成長や成功につながること」
に興味を持ってくださったようです。
幸せは、周囲の人へと伝わっていきます。
受講してくださった生徒さんたちが、これまで以上に日常の中でウェルビーイングを感じ、その幸せが校内や身近な人たちへと広がっていくことを願っています。
(報告者 かみて理恵子)
第2回 2026.6.20
2026年6月20日の回を担当しました、ウェルビーイング心理教育ナビゲーター®の内野千珠子です。
同じくウェルビーイング心理教育ナビゲーター®の吉島恵美さんがサポートに入り、チームで講座を進めることができました。
土曜チャレンジは、中学1年〜高校2年生までの生徒さんが、興味のあるものを毎月選んで参加されているため、私も、「幸せってなんだろう?」のテーマで90分お話ししました。
今回は、中学生7名、高校生11名の計18名が参加してくださいました。

ネガティブ感情とポジティブ感情
今回の構成は、
- 身近にある自分の幸せに気づく
- ネガティブな感情があることを受け入れる
- なぜポジティブなことに意識を向けることが大切かを知る。
- ポジティブ感情の一つである『感謝』に焦点を当て、実際に体験してみる。
という流れで、悩むことも受け入れつつ幸せなことに意識を向け実践することで自分が幸せでいる、それによって周りの人にも貢献できるということをお伝えしました。
自分の日常の感謝なことに目を向けた生徒さんたちからは、家族、友人、今ある環境、自分の体など様々な感謝なことが温かな言葉で発せられました。
自分の日常にある感謝を見つける
最後に印象に残ったことを教えていただきました。
- ネガティブな感情も大事だけれどそれを持ち続けずに、ポジティブなことに目を向けることが大事だとわかった。
- 改めて感謝を伝えることが大切だとわかった。
- これからもっと感謝を伝えていこうと思った。
- 自分の幸せが伝染して広がっていくということがすごいと思った。
シェアタイムでは協力的に近くの人と穏やかに話し合い、中には学校専用の「土曜チャレンジ」のノートに、学んだことをぎっしり書いている生徒さんもいて、熱心に参加してくださいました。
小さなウェルビーイングの種をまく
この土曜チャレンジの取り組みは、私たちAWEのプロジェクトメンバーにとってもチャレンジです。
思春期を過ごす生徒さんたちが、家庭や学校で、これまでよりも少し多く感謝を伝えられるようになること。
日常にある幸せに気づき、少しでも機嫌よく過ごせるようになること。
そのような変化につながっていくことを想像すると、私たちウェルビーイング心理教育ナビゲーター®の地道な活動は、社会における小さなウェルビーイングの種まきになるのではないでしょうか。
これからも、自分たちにできることを一つひとつ丁寧に行っていこうと、改めて思える機会となりました。
横浜女学院中学校・高等学校の皆さま、このような機会をいただき、心より感謝申し上げます。
なお、本ホームページへの開催報告および写真の掲載については、横浜女学院中学校・高等学校ならびに生徒の皆さまからご了承をいただいています。
(報告者 内野千珠子)