ウェルビーイングとは
Well-being(ウェルビーイング)とは、直訳すると「良好な状態」あるいは「よく在ること」を意味する言葉です。
その語源は、イタリア語の「benessere(ベネッセレ)」という言葉で、福祉、健やかなしあわせ、人間と環境が調和した状態などを指すワードです。
ウェルビーイングは、持続的幸せを構成する多様な概念を含むため、学術的にはまだ統一された定義は確立されていません。
ウェルビーイング心理教育アカデミー(通称:AWE)では、WHO憲章前文の健康の定義に倣って、「心」「身体」「社会」という3つの観点からウェルビーイングを捉えて、人生を豊かにする学びとつながりの場を提供しています。
私たちは、ウェルビーイングを「良く機能している状態」と説明することにしました。
良く機能している状態とは、
・心であれば、素直に喜びや感謝できるようになり、悲しみや落ち込むことがあってもレジリエンスが働いて元気を取り戻すことを意味します。
・身体であれば、健康が維持されるだけでなく、体調不良や病に罹ってもホメオスタシスや自然治癒力によって再び活力を取り戻すことを意味します。
・社会性に関しては、社会や他者とつながり合い、強みを活かして弱みを補完し合う互恵的な関係を築くことを意味します。
幸せは誰もが求めるものですが、多くの誤解もあるようです。
近年のウェルビーイング研究では、何が人々の幸福度を高めウェルビーイングに導くのかが明らかになってきています。
たとえば、こんな風に思っていませんか?
ウェルビーイング研究で分かったこと
これ以外にも 【幸せに関するエビデンス】は たくさんあります。
ウェルビーイングを実践する
「幸せって科学的に研究できるもの?」と疑問に思われる方も多いかもしれません。
実は2000年以降、幸せやウェルビーイングに関する研究は世界の様々なところで行われるようになりました。
そして、昔から言い伝えられてきた社会的慣習や、何かを成し得た特別な誰かの成功哲学など、これまで「自己啓発」として扱われてきたものを科学的に検証してみたら、そこには、私たちの心や身体の健康を促進される要素や、幸せを長続きさせるための「裏付け」となるようなものが、たくさん見出されています。
幸せに関する科学的なエビデンスは年々増え、いまや私たちの暮らしや人生に役立つものが数多く発表されているのです。
しかし残念なことに、そのような「自分の幸せを創るために役立つこと」は学校では教えてくれず、社会に出てもしっかりと学べる機会はそんなに多くありません。
私たちは、いつの頃からか体の健康について、病気になる前に予防策や健康増進を考えるようになりました。
風邪を引いてから特効薬を使うより、日頃から体調管理をしたり、免疫が落ちないように気遣うことはとても重要なことで、いまでは一般的に理解されていることではないでしょうか。
同じように、心の健康についても、日頃から自分の幸福度を高める取り組みができていると、偶然のトラブルや避けられないアクシデントによって不調を感じることがあっても、必要以上に悪化させずに済むようになります。
幸せの研究では、実際に「とても幸せな人たち」の考え方や行動習慣を調べ、どんなことが幸せを増やすことに影響しているのかということがわかってきました。
世界の研究者たちが見つけ出した 幸せに関する研究結果を日々の生活の中で活かすことができたら、運命や時間の流れに身を任せて、幸せがどこからかやってくるのをただ待っているだけの人生ではなく、自らの選択で、幸せを増やしたり維持したりすることができるようになるでしょう。
そして、私たちの幸せは、三人先の隔たりまで伝わるという研究結果もあります。
「自分の幸せを自分で増やす方法」を学び、活用し、ご自身のウェルビーイングを高めることは、周りの人たちのウェルビーイングに貢献することになります。
AWEの代表理事を務める二人は、長く臨床の心理カウンセリングを行ってきました。
訪れていただいたクライエントさんたちが、「心のメカニズム」を知り、「心と身体のつながり」に気づき、「他者や組織との効果的な関わり」を実践することで、回復されていくという様子を目の当たりにしています。
ただ、もっと早い段階で「自分の幸せを自分で増やす方法」を知り得ていたなら、ストレスによる心の揺らぎも緩和されやすく、逆境や試練に向き合ったときの心持ちも異なり、防げた傷もあっただろうと感じることも少なくありません。
ウェルビーイング教育は、メンタルヘルス不全を予防し、自分の幸せに責任をもって生きるための大きな要素なのです。
さらに詳しく
ウェルビーイングを伝え、広める
このような背景から、AWEでは「ウェルビーイング心理教育ナビゲーター®」という認定資格制度を設け、多くの人たちが「自分の幸せを自分で増やす方法」を学べる機会を提供しています。
ウェルビーイング心理教育ナビゲーター®になることで、ウェルビーイングに関する講座を主催し、実施することができるようになります。
また、AWEはウェルビーイングコミュニティとしての特徴をもっています。
ウェルビーイング心理教育ナビゲーター®をはじめ、会員によって多様性のあるネットワークが形作られ、学びだけでなく、お互いに励まし合える心理的安全性の高い関係性が保たれています。
ウェルビーイング研究が活発になっているとともに、世界各国が幸福度指標を作成する動きがあるように、社会のウェルビーイングにへの注目もますます高まっています。
ぜひ私たちと一緒にウェルビーイングを広める活動にご協力ください。
ウェルビーイング心理教育ナビゲーター®養成講座で得られること
・ウェルビーイングの基礎知識を教えるスキル
・講座運営のためのファシリテーションの基礎知識
・学びの場のデザイン
・能動的共同学習の方法と実践
・e−ラーニングのスキル
ウェルビーイング心理教育ナビゲーター®ができること
ウェルビーイングベーシック講座の開催
ウェルビーイングについての知識を伝え、教えるということは、 何よりも自分自身がその理解を深めることになります。 認定登録された方には ・ウェルビーイングベーシック ・ストレングスアプローチ の2講座(計12時間分)のテキスト、スライドデータ、 講師マニュアルが配布されます。 アカデミーのサイトにて募集告知、(希望者は)講師掲載されます。 受講⽣には、AWEより修了証が発⾏されます。
認定コンテンツによる体験講座の開催
講師活動が未経験の方は、まずはミニセミナーのような、 短時間の講座から始めたいと思われることと思います。 AWEでは、数種の「体験講座」のコンテンツを提供し、 ナビゲーター活動をサポートしています。 認定登録された方には、 当該の講座に関する配布資料、スライドデータが配布されます。 アカデミーのサイトにて募集告知、講師掲載されます。
ご⾃⾝のフィールドにおける活用
コーチング、カウンセリング、コンサルテーション、 オーガナイズサービス、企業内での1on1などのご自身の専門領域に、 ポジティブ心理学やウェルビーイング研究で明らかになっている エビデンスや効果的な実践方法などを引用、活用することによって より適切な介入が行えるようになります。
企業様からの研修依頼での登壇
研修依頼があった際、担当いただけるナビゲーターを募集します。 ※これまでの認定ナビゲーターの活動はこちら。
さらに詳しく
講座スケジュール
体験講座
ポジティブ心理学入門
ウェルビーイング入門
ストレスマインドセット入門
ウェルビーイングの基礎を学ぶ講座(二つの講座があります)
ウェルビーイングベーシック(ウェルビーイングの基礎知識)
ストレングス・アプローチ(強みの理解と活かし方)
ウェルビーイングの応用と実践を学ぶ講座(ご興味に応じて選択可能)
ウェルビーイング心理教育ナビゲーター養成講座(認定講師を目指される方)
特別講座&単発セミナー
VIA-IS 強みの対話会&研究会(どなたでもお気軽にご参加ください)