共同代表理事の渡邊奈都子です。
AWEでは、2020年10月から認定ナビゲーターの有志の皆さんによる「VIA-IS 強み対話会」(現在のキャラクターストレングス強みの対話会)を開催しています。
この対話会の運営は、AWEの運営コンセプトに則り自律的能動的に行っていただくため、運営メンバーは半年ごとに解散&再募集が繰り返されています。
(希望される場合は、何期でも継続可能。運営を希望する人たちがいなくなったら対話会そのものが終了するというシステムです)
2024年4月からは、第8期の運営がスタートしています。
今回は、これまで第3期〜7期を担当されていた山﨑祐子さん(ゆうさん)と、第4期〜7期を担当されていた阿部きょうこさん(きょうこちゃん)に、運営スタッフとして関わったことでの学びやご自身の変化などについてインタビューさせていただきました。
ナビゲーターになったからこそ!運営メンバーとして関わったからこそ!のお二人の気づきが素晴らしかったので、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。
ゆうさんは全部で2年半、きょうこちゃんは2年を運営メンバーとして活動されたということですよね?
自分の強みだけじゃなくて、すべての強みのことを知ったら何かもっと違うんじゃないかと・・。
なので、(全部で5期やったんですが)最初の3期は自分のことを理解するための時期、後半2期がやっと人に伝えるための学びの期っていう感じでした。
すごく自分のための勉強になったんですが、最初は他のメンバーの足を引っ張らないように!って必死でした。
でも、きっとそれでやりすぎちゃうっていうのもあって、そういうところもここでチューニングできたかも・・・
それまで参加者として対話会や強みのイベントに出たり、運営をしていたナビゲーターからこのスタッフをやるとすごい学びになるって聞いたりして・・。なんか、運営メンバーになってみたいなーと思って手を挙げました。
で、あるとき、対話会に参加してくれた私の友人が聞いてきたんです。
「どうしてAWEでは、私にとって〇〇の強みは・・っていう質問があるの?」って。
それを聞いて、あ、確かに、って思って、、、
これって本を読んだり、ただ読書会をしたりするだけじゃ、そういう視点にならない部分だな、と。それまでは強みの特徴や意味をただ覚えよう覚えようとしてたけど、これってそうじゃないんだ・・・!って。
私も最初はその質問を受けてもなかなか言葉にできなくて難しかったんですが、他の(ずっと運営に関わっている)メンバーの人たちは、なんかスラスラどんどん書いていて(笑)!
それを見て“なるほどー!そうだよねー!”って、思うことがたくさんあって。そこに正解はないんですけど、こうやって強みが自分と繋がっていくのかーって、すごく学びが深くなりました。
しかもそれが、AWEの運営コンセプトに掲げている内発的動機や内的コントロールとすごく合致してるんだ!っていうことに腹落ちして、AWEすごい!って思ったんです。笑
実際これまで対話会の構成には、理事二人はほぼ関わることはなくて、運営メンバーの人たちが自分たちで考えて進めてくれているから、きっと自律的に運営コンセプトを大切にしてくれているってことかも、、、。それはすごく嬉しいですね!
私は「誠実さ」の強みが自分のKeyになっていたと思うんですが、その思い込みの枠がパーンとはずれた瞬間があって・・・
2位だった「誠実さ」の強みが7位くらいに変化したときで、それを自分で言葉にして整理してみたら、あ!私、過剰使用してたんだ!誠実さを重く捉えすぎて、思考が止まってたんだ、ということに気づいたんです。笑
私にとっての誠実さっていうのは、あっちからみたらこう見えるからこれをしなくちゃとか、相手に放った言葉は取り返せないから言わない選択をしなくちゃとか、すごく考えすぎて思考がコチコチだったな・・って。
でも、他の人たちの話を聴きながら、いろいろ客観的に自分を見つめていたら“そこまで考えるのはオカシイのかも?”とか、外に気を遣いすぎて“これって母子一体化してるんじゃ?”とか、自分の認知の歪みや思考のクセをチューニングすることが出来てきたんだと思います。
特に、前回(7期)では、運営メンバーのまるちゃんが作ってくれた強みを発掘するワークシートが素晴らしくて、あれに書き込んでいくことで「見えた!」と思えました。
寛容さっていうワードに触れると、どうしても私は亡き父のことを思い出して、怒りとか許せない思いとかとつながりやすいんだけれど、運営メンバーとのミーティングのときに、まぐちゃんが
「まぁ、いっか〜って思えることって大事だよねー」
って言ったんです!
それを聞いて、あ~そっか!って何かすごくモヤが晴れた感じがしたんですよね!
ずっと許せない出来事を握っていて、どうしたら許せるのか?ってそっちばかり見つめていて、元を辿ったら、私は父に認めて欲しかったんだっていうことはもう受け入れられているんだけど、やっぱり何かあると思考はそっちに寄って行っちゃう・・苦笑
でも「ま、いっか」って声に出して、ふーって息を抜くってことは、すごく大事だなーって思いました。
接客業をずっとしてきたから、人に合わせることとか人が何を喜ぶのかっていうことにはずっと力を使ってきたけれど、自分はこう思うとか、一つのことを深く考えるための質問を作るとか、そういうことをやったことがなかったです。
だから最初は思考が迷子になったし苦痛だった!(笑)
でもまとまらないですっていうことも、そのままメンバーに伝えて、そうしたらヒアリングしてもらって「きょうこちゃん、こういうこと言いたいんじゃない?」みたいに引き出してもらって・・。
ものすごくいい経験させてもらいました。あれは絶対一人じゃできなかったー!
対話会のファシリテータ役も、私はとてもやれない・・っていう感じで断ってたんですけど、最初のときはフォローするって皆さんが言ってくれて。
なんとかなる!っていう安心感というか・・
「やってみたらー?」って、軽く背中を押してくれる仲間で、みんないるしフォローするから大丈夫だよーって、受け入れてもらえる感じだよね!
みなさん、自分のことを話しながら、お互いそれに興味を持って「なになに?」って聞いてくれる。
そういう関わりの中で、育ててもらったなって思ってます。
定期的なミーティングと対話会の実施、あのメンバーとの集いがあったので自分のことが掘れたかなって。
その大切さを学べたと思います。
これ以上のことはないくらい、贅沢な学びの場だったなって思ってます。
インプットはお金を出せばいくらでも機会があると思うけれど、自分のアウトプットの機会もあって、しかも安心して経験を積めるってなかなか無い場です。
自律的な組織になっているし、それがこれだけ継続されている。
AWEとして理念がちゃんと示されていて、それに則したしくみが作られているのがすごいな・・って。
そして、ダメな自分も受け入れてもらえてよかったね、って伝えたい。
ズーム操作でバタバタしてしまったりっていうこともあったんだけど、そういうことも含めて、ここでは「あー、自分のこと、そうやって表現していいんだー」って思えるつながりとあたたかさがありました。
いろいろ聞かせていただいて、ありがとうございました。