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日本キャリア開発協会静岡地区にてウェルビーイング講座を開催

認定ナビゲーターの松永祐子です。

11月20日に、JCDA(日本キャリア開発協会)会員向けに「キャリア支援者として知っておきたいウェルビーイング」というテーマで、AWEの共同代表理事 渡邊義さんに講座を担当していただきました。
私は、静岡地区の会員兼副地区長という役をいただいている関係で、今回の講座を企画しました。

 

キャリアコンサルタントは、就労支援だけでなく、クライエントの人生を豊かにするための伴走者として関わる者という立場にあります。
そのためには、人生の良き状態(ウェルビーイング)の概念を知る意義はあると常々感じてきました。

社会人への支援はもとより、学生、障がい者、高齢者、がん患者に対する治療と仕事の両立支援など、それぞれのクライエントの人生のあらゆる場面や局面で支援を行う重要な役割を担っています。
だからこそ、キャリアコンサルタントは、常に良き状態の視点を理解しておくことは重要だと感じていました。
また、支援者自身も、ウェルビーイングであることが望ましいとも思ってきました。
今回の講座は、そのような私の希望もあり実現しました。

 

会員の皆さんの中で、ウェルビーイングという言葉を知っているという方は、13名中2~3名。まだまだ認知度は高くないことが分かりました。
また、ウェルビーイングという言葉を知っていてもその本質についての知識はほとんどない、という状態でしたので、とても良い機会を提供できると確信できました。

最新号のJCDAジャーナル(協会機関紙)では、幸福学を伝えている慶応義塾大学教授の前野隆司先生とJCDAの理事長の対談記事が掲載され、キャリアカウンセラーがウェルビーイングの知識を持つことの必要性を語られていました。
この対談記事は偶然でしたが、講座を企画した私にとってサプライズでしたし、嬉しく感じました。だからこそ、価値ある講座となりました。

 

「キャリアカウンセラー自身が幸福学を知ることによって、困っていてカウンセリングに訪れるクライエントだけでなく、困っていない人にも成長を促せるような展開が出来るのではないか・・・」という協会理事長の言葉があり、まさしくポジティブ心理学の目指しているものと融合していました。

 

参加者からは、有意義な講座内容だったことが所々の感想から伺えました。

・幸福の種類の地位財と非地位財の概念が定義的に学べた。

・漠然と捉え、用いていた「幸せ」とか「強み」について明確になって思考がクリアになった。

・科学的に裏付けされた学問で、しっかりと身に付けておきたい知識だった・・・等々

 

支援のためのスキルを磨く、就職動向の最新データだけに注力するのではなく、心理的・身体的・社会的なウェルビーイングの状態とそれを手に入れる方法を知ること。
また、それを持続させること。支援者自身がウェルビーイングであることの重要性に気づく良い機会となりました。

(報告  松永祐子)

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