弊アカデミーは、2020年1月5日で設立3周年を迎えることができました。
これもAWEを支えてくださった多くの皆様からのご協力のおかげです。
本当にありがとうございます。
先日1月12日には、設立3周年を記念して会員イベントを開催しました。
このイベントには、二つの目的があります。
一つは、AWEの会員相互のつながりを育むこと。
ウェルビーイングの研究では、多様性のあるつながりや親しい関わりを持つことが人生幸福度を高めることが明らかになっています。
人生を豊かにするつながりを生み出す学習コミュニティとして、今後も豊かに機能するよう整えていきたいと考えています。
二つ目は、その年のテーマを掲げて、方向性のある活動をスタートさせることです。
AWEの2020年の活動テーマは、「メタ認知」とすることにしました。
「メタ認知」は、アメリカの心理学者ジョン・H・フラベルによって提唱された心理学の概念で、自分と自分を取り巻く状況を客観的に捉える能力です。
メタ認知という概念は、これまでは主に心理や教育の領域で語られてきました。
しかし、社会が情報ネットワーク化し、変化が早く激しくなるにつれて、産業領域においても注目が高まっており、世界的な潮流になってきています。
これは、過去の成功事例ではなく、自らの経験の中から自らが求めることについて素早く学ぶことが必要になったことが関係しています。
今回の会員イベントでは、「俯瞰する視点と客観視する力」と題して、これからの時代に求められる新しい知能観の特徴を整理し、
ウェルビーイングの向上のためにメタ認知をいかに育むのかについてワークを交えながら考えました。
ご参加くださった皆さん、能動的な学びにご協力いただき本当にありがとうございました。
AWEでは2019年に「ウェルビーイングプロセスラーニング」というワークショップを始動させています。
これは、メタ認知の向上を図るための具体的なスキルを身に付けるものです。
また本年度は、CFP(Compassion Focused Therapy)やNVC(Nonviolent Communication)などのワークショップも開催します。
CPFを身に付けることで、自分に関するメタ認知が高まり、真の意味で自分自身を大切にできるようになります。
NVCを実践することで、自分と他者の関係性に関するメタ認知が高まり、良好な人間関係が築きやすくなります。
AWEの今年は、「メタ認知」をテーマに様々な活動を行なっていきたいと考えています。
ご興味のある講座がありましたら、ぜひご参加ください。
共に人生にしあわせをもたらす“あり方”(Well-Being)と”考え方”(Well-Thinking)と”やり方”(Well-Doing)を探求していければ嬉しく思います。
(文章/渡邊義、編集/渡邊奈都子)