ウェルビーイング心理教育アカデミー認定ナビゲーターの内野千珠子です。
現在、静岡県教育委員会所属のスクールカウンセラーとして、静岡県中部地区の小学校2校・中学校1校(3校とも同じ学区)にそれぞれ週1日ずつ勤務しています。
そのご縁から、2023年7月31日に開催された3校合同職員研修会にて、研修の1コマを担当させていただきました。
内容は、今回の研修に則したリクエストを伺い、「自分の良好な状態を整えるための秘訣」と題して、45分間という限られた時間の中でウェルビーイングに関する情報やウェルビーイングを高めるための実践方法をギュッと濃縮してお伝えしました。
先生方は愛情や知恵や熱意などをもって児童・生徒たちのために毎日尽力されています。
そういう先生方に日頃から抱いていた「先生方にも(こそ)幸せでいてほしい」という思いをこの研修に込めたいと考えました。
先生方が幸せでいらっしゃることは、さらに子どもたちの幸せにつながっていくということをこの機会にぜひお伝えしたかったのです。
先生方は協力的にアイスブレイクやワークに参加してくださり感謝しています。
特に「3つのよいこと」のシェアタイムでは笑顔が溢れ、会場いっぱいに温かな空気が広がりました。その光景を見る私にとっても幸せな時間でした。
(いただいた感想から一部抜粋、掲載許可をいただいています)
・ウェルビーイングのお話を聴き、心が穏やかになりました。
「幸せは伝染する」と最初にお話しされましたが、近くの先生の幸せなお話を聴くと、自分も幸せな気持ちになりました。
今日から寝る前によいことを3つ思い出したいと思います。
・自分がウェルビーイングでいることについて、今まで気にかけたことがありませんでした。
ネガティブな感情に飲み込まれてしまうことが多いので、心のウェルビーイングからまず行っていきたいと感じました。
3つのよいことをぜひ家族と共有していきたいです。
・いつもウェルビーイングの状態でいられるといいなと思いますが、そればかりではないので、嫌なことがあってもよいことをたくさん思い出せるようにしたいと思いました。
・今日から寝る前に3つのよかったことをメモしてみたいと思います。
子どもたちのためにもウェルビーイングでいたいです。
・人にはネガティビティバイアスが誰にでもあって、そういう感情も大切にしていかなければならないと聞き、ちょっと安心しました。
と同時に、子どもにも伝えたくなりました。 ポジティブでなければならないと思い、苦しくなるときがあります。
自分自身のことを知ることが、ウェルビーイングにつながっていくのだと感じました。
・「ウェルビーイング」という考え方は、教育現場において、子どもと教師の関係をより良好で幸せなものにしていくものだと感じました。
・ウェルビーイングの話はとても興味深くききました。
自分の考え方は偏りがちなので、ネガティビティバイアスになりすぎないよう、この考えを取り入れていきたいです。
・自分はマイナス思考だなと、欠点だと思っていました。
しかし、脳のつくりであり、よい状態を整える方法も知れたので、自己調整したいと思いました。
教師のよい状態は子どもの安定につながる。
・ウェルビーイングという言葉は初めて耳にする言葉でした。
脳の特性として、ネガティビティバイアスに注意が注がれやすいので、よいことや嬉しかったこと等に意識的に目を向けていきたいと思いました。
・講話をきいて、ネガティブになりやすいのは自分の悪いところという考えから、それは自然なことで、自分の意識をかえることが大切だと気づくことができました。
・教師自身のウェルビーイングが子どものウェルビーイングにつながっていると言うことを意識して生活したいと思いました。
・まず自分を良好な状態に保っていくことが、自分も周囲も幸せにしていくことだと実感した。
・子どものためにも自分自身が元気で、余裕を持って生活していくことを大切にしていきたいと思いました。
・感銘を受けました。
内野カウンセラーの言葉に自分自身が楽になり、救われたような気がします。
自分の幸せは生徒の幸せや家族の幸せにつながるという言葉を大切にしていきたいと思います。
・「良好な状態」について考えました。
「ウェルビーイング」であるために、よいことを頭の中で考えて眠りたいと思いました。
このような研修機会を与えてくださった3校の先生方に感謝します。
先生方の幸せが子どもたちに、学校中に広がり、さらに家庭に、地域に、やがては社会に広がっていくことを切に願っています。
スクールカウンセラーとして務めている中で、今回のような心理教育が必要であることを実感しております。
今後もウェルビーイング心理教育アカデミー認定ナビゲーターとしての活動を大切に続けていこうと思っています。
報告者:内野千珠子