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AWEリトリート初開催のご報告

ウェルビーイング心理教育ナビゲーターの君野和美です。

去る2026年1月10日(土)〜12日(月)、神奈川県横浜市にある「上郷・森の家」にて、AWE初となるリトリートを開催しましたのでご報告します。

 

認定ナビゲーター有志による企画・構想・準備

このリトリートは、ちょうど一年前の2025年の1月に、共同代表理事から【ウェルビーイング・リトリート企画・運営メンバー募集】というお知らせがあり、そこに手を挙げた6名のメンバーが、開催場所の候補出し、今回の目的やテーマなどの構想、実際のプログラム作りと、自律的に構想を練り、時間をかけて準備を進めてきました。

昨年2025年のAWEの活動テーマが「感覚知」。
その総括として(年を跨いでしまいましたが)このリトリートのテーマを「感覚知を磨き合う」― 五感がひらき、心がほどける時間 ―としました。

 

「感覚知」とは、五感を通して意識にのぼった刺激情報に対して情報処理を行う働きを表す造語です。

運営チームでは、「感覚知を磨くとはどういうことなのか?」を紐解くところから準備が始まりました。

そもそもリトリートとは、日常から少し離れて、心と体を整えるための時間のこと。
そこには「感じること、満たされること」という大切な体験があると思いました。
「感覚知」つまり五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)をどのように刺激できるかということを念頭におき、Zoomでの打ち合わせや現場の下見などを重ね、試行錯誤しながら計画した二日間を以下に紹介します。

 

1日目:感覚がひらかれていく

冒頭は、ハワイにいるメンバーとオンラインを繋ぎ、身体の声を聞くワークからスタートしました。

 

そのあとは、右脳的な感覚に触れるちょっと変わった自己紹介から場が動きました。

Points of You®の写真カードを使用して、今の気持ちをオノマトペで表現して歩きまわって挨拶する〝自己紹介遠足〟ではいろいろな人と挨拶ができました。

その後〝実はわたし~が得意〟というまだ知られていない自分を伝えることで、よく知った仲間でも、まだまだ知られていない一面に驚き。
歓声あり、笑いありで一気に場が和みました。

 

 

そして、触覚を刺激するフィンガーペインティング。
今回、もっとも準備物を要したプログラムです。

デジタル時代において、この触覚が再評価されていますが、もっとも原始的な感覚の触覚は、危険の察知や感情への影響に大切なものです。
今回は、指をそのまま絵の具につけて、個人で、そしてみんなで描くことを行いました。

最初の描きだしには躊躇する姿も見られましたが、それぞれのスタイルで、感じるまま、自由に手を動かしていくほどに大胆になる参加者のみなさん。

 

 

印象的だった言葉は、

「自由という試練」
「描くことは、他者に評価されるものだと思い込んでいた」

もしかしたら大人になるほど、知らず知らずのうちに自分を制限している。
フィンガーペインティングは、そんな無意識の枠に気づく時間にもなったように思います。

 

 

2日目:森と、自分と、静かにつながる

朝食までは、森を散策、大浴場でリラックス、瞑想などできる思い思いの自由な時間。

朝の散歩は曇りだったので日の出は見えませんでしたが、木の実を食べているリスたちに出会うことができました。

 

そして、この日はフィールドワークで、森を感じる一人旅を実施。

森から何を感じ、何を見るかは完全に自由な時間。
誰とも話さず、感じるものを大切にしながら、時に自分が目にして気になったものを書き留めて歩きました。

風が木を揺らす音、木の葉のこすれる音、鳥のさえずり、近くで木を燃やして焦げた匂い、遠くで散策をしながら歩く人々の笑い声…

自然の中、そこにあるものにいかに感じないで過ごしているのか、あらためて気づいた時間でした。

自分の洞察につながるような問いもあり、フィールドワークから多くのことを感じ取りました。

 

 

午後は、目を閉じて味わうワーク「ききみかん」を行いました。

普段食べている果物のはずなのに、目を使わないと嗅覚や触覚など他の感覚を活かそうとする自分に気づきました。
舌でゆっくり存分に味わったジューシーさは忘れられません。

また、からだ全体を感じるプログラムでは、なんと〝だるまさんがころんだ〟を行い大笑い。

大人になってからは、全身で動かすことで自分の状態に気づく方もいたかもしれません。

さらに〝香り〟に関してお互いの好きな香りをオノマトペで表現して、楽しいひと時を過ごしました。

 

 

五感を研ぎ澄ます「焚き火」は 感覚がほどける時間

リトリートの中で、特に印象的だったのが夜の焚火です。

夜は、1日目も2日目も、施設に備えられている「火の間」と呼ばれる空間で焚火を囲みました。
建物のつくりがとても面白く、焚火の音が自然と空間全体に響き渡ります。

 

 

何かをしなくてもいい。
話さなくてもいい。

そこにあるのは、目の前の焚火と天に上がるような一筋の煙。
それとともに、薪だけがパチパチと燃える音。
ただただ、火を感じるだけのなんとも贅沢な時間。

焚火を見つめながら、自然と呼吸が深くなり、思考が静まっていく。

「マインドフルネスって、こういうことなんだな」

頭で理解するのではなく、身体と感覚で知る時間だったように感じます。
五感をひらくことで、自分自身とのつながりも、より深まっていきました。

参加してくださったみなさんからも、一番印象的で自分を満たした時間だったのではないでしょうか。

室内にあり、準備も後片付けも係の方が行ってくれて、私たちはただ焚き火だけを見つめるだけの時間は、とても贅沢でした。
参加者からは「これは、ブルジョア焚き火だね(笑)」という言葉が生まれ、みんなで思わず笑顔になりました。

 

 

おわりに

あらためてご参加していただいた皆様、リトリートの時間をご一緒していただきましてありがとうございました。
私たち運営メンバーもまた、参加者のお一人おひとりと同じように、五感をひらき、感じ、揺さぶられ、整えられていくプロセスのただ中にいました。

一説によると、街で暮らし近くの公園に緑があるという事実だけでは幸福度は上がらず、日常的に緑を感じていること、つまり住んでいるところから緑がわかることが大切なようです。
緑色の影響は、心を落ち着かせたいときやバランスを保ちたいときの色とも言われます。

これからも自然とともにある生活を大切にし、知識だけでなく、感覚や体験を通してウェルビーイングを育む場を、仲間とともに探究していきたいと考えています。

 

 

報告者:君野和美/阿部きょうこ(本リトリート企画・運営 有志メンバー)

編集:渡邊奈都子

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