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税理士法人レガシィ様にて、強みを理解するマネジメント研修実施のご報告

先月、税理士法人レガシィ様において「ウェルビーイングでつくる強い組織文化」をテーマに、全2回の研修を担当させていただきました。

今回は、経営陣の皆様およびマネジメント層の方々を対象としたマネジメント研修として、ウェルビーイングな組織をつくるうえで、なぜ「強み」に注目することが大切なのかを理解し、実感していただくことを目的とした内容となりました。
このような貴重な機会をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

 

研修の構成

今回の研修には、対象者24名の皆様がご参加くださり、3週間の間隔を空けてそれぞれ3時間の内容を2回にわたって実施させていただきました。

 

前半では、ウェルビーイングと強みに関する基礎理解を中心に、ウェルビーイングが注目されるようになった背景や時代的な潮流、あわせて、ポジティブ心理学におけるウェルビーイング研究の概要と、強みとウェルビーイングとの関係性についても学びを深めました。

レガシィ様では、すでにウェルビーイングに関する考え方に親しんでおられる方も多く、研修内容にもすっと入り込み、深い学びへとつながっていったのが印象的でした。

また、強みのアプローチとしてよく知られるストレングスファインダーとの違いにも触れながら、VIAの特徴や意義を解説しました。各参加者が事前に受検してご用意いただいたVIA診断の結果(特徴的強み)を共有し、対話を通じて自身と他者の強みに対する理解を深めました。

 

 

 

 

3週間のブレイク期間には、それぞれの上位の強みから、意識的に実践していただくホームワークを提供させていただきました。

後半では、その報告をシェアいただきつつ、ネガティビティ・バイアスの働きについて紹介し、強みに目を向ける視点の重要性を再確認しました。さらに、強みを発揮する際の留意点について考察し、個々人がよりよく強みを活かすことについてグループで共有しました。

さらに、強みに注目するリーダーシップは、上司にとっても部下にとっても心理的資本(自己効力感・楽観性・希望・レジリエンス)が向上するというメリットがあるということをエビデンスを交えて紹介させていただきました。

また、グループワークを多めに取り入れてほしいというご要望を事前に頂戴しておりましたので、時間の許す限り、他者の強みを理解するワークや、チームとして効果的に協働するためのワークなどを通じて、実践的な対話と学びを深める時間を設けました。

参加いただいた皆様が和気あいあいと楽しそうにワークに取り組まれ、積極的に発言し、グループの学びに貢献されていた姿も印象的でした。その雰囲気自体がまさに「ウェルビーイングな組織文化」の一端を体現しているように感じました。

 

 

 

 

参加者の声

後日実施された参加者アンケートをお送りいただきました。一部ですが、感想をご紹介いたします。

  • 自分の強みが分かることで自分に自信が持てた気がします。参加者の皆様のそれぞれの強みのシェアワークからもその方々らしさが感じ取れ、とても温かみがあり勇気をいただけた研修でした。研修が進むにつれて発言や質問も増え、この状態がウェルビーイングなのかな、と感じました。メンバーともこの研修の内容や空気を伝達していきたいと思います。
  • 宇宙旅行のタームにて、自分の強みを活かしていくことも大事だが、それぞれがそれぞれの強み(視点)で意見を出し合うことで、1人だと全く考えなかった新しいものごとが出来上がることを体感した。意見が合わないではなく、そもそもの強みフィルターが違うことで起きる食い違いのため、相手がどのようなフィルターを通しているのかは意識したいと思った。
  • 他者視点への意識が必要であることや、強みの過剰使用による悪影響などの気づきが得られた。他者視点の気づきとしては、相手の行動や発言がどのような思考や背景に基づいているかを考え理解しようとすることで、対話や課題の解決に向けた必要な行動や手段を考えられるようになると気づかされた。
  • これまで、自分自身に対しても周りに対しても、強みより課題点や問題点に目を向けることが多かったため、今後は強みに注目して、強みを活かせるように行動していきたいと思います。
  • 強みをどのように活かすといいか、活かす際の留意点(過剰使用の話)など、強みの活用についてより実践的に知ることができた。
  • 社内でウェルビーイングを意識した環境づくりを目指している思いが感じられる取り組みだと思った。1on1では、メンバーの強みを意識し、自身でも意識してもらえるよう努めた。
  • VIAを受けたメンバーとお互いの強みを共有し、上位5つに対してどのように感じたか会話をした。自分自身の「向学心」の強みを意識し、インプットだけでなく、得た知識を日々のミーティングやメンバーとの1on1で積極的に共有・提案するように心がけた。1on1の際に、強みにフォーカスしてフィードバックしたところ、その後の行動に変化が現れた。

 

 

 

 

おわりに

今回の研修を通じて、皆様がご自身や仲間の強みに目を向け、対話を通じてその可能性を育んでいく様子に、私自身も多くの学びと勇気をいただきました。

強みとは、一人ひとりの“その人らしさ”であり、それを認め合って活かし合うことで、チームのつながりが深まり、組織としての力が自然と引き出されていく——皆様の姿から、そんな可能性を実感いたしました。

今回の学びや気づきが、これからの日々の実践の中で少しずつ息づき、より豊かで温かな組織文化として育まれていくことを、心より願っております。
そしてその歩みを、これからもそっと応援させていただけましたら幸いです。

あらためまして、今回の機会をいただけたことに深く感謝申し上げます。今後のますますのご発展をお祈りしております。

また末筆ながら、本研修の実施にあたり、準備や運営に尽力してくださったご担当の皆様にも、心より御礼申し上げます。細やかなご配慮のおかげで、安心して場を進行することができました。
誠にありがとうございました。

 

報告者:渡邊奈都子

 

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