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ジョブクラフティング第二弾、開催いたしました!

2019年3月20日、「幸せな働き方を創りだす ジョブ・クラフティング理論と実践 ワークショップ」が開催されました。

講師は、昨年7月に引き続き、日本におけるパラレルキャリアの第一人者であり、ジョブ・クラフティングの研究をされている法政大学大学院政策創造研究科の石山恒貴教授がご担当くださいました。

※昨年7月の様子はこちらからご覧になれます。

 

 

今回は、ジョブ・クラフティングの定義や特徴に関する講義や具体的な事例の紹介をふまえ、ワールドカフェを用いた対話によって参加者自身の身の回りにあるジョブ・クラフティングの現状や課題を考察しました。

さらに、自己分析を通して、自らの価値観と働き方に関する再構築のためのグループワークを行いました。全体の思考の流れがとてもスムーズで、自分の考えや思いが途切れることなく、自分を見つめられるという素晴らしいものでした。

 

1日の流れを踏まえて、学んだこと、印象に残ったことを以下に振り返ります。

 

まず、最初の講義と事例紹介の中で、強く印象に残っているのは、

  1. ジョブ・クラフティングという仕事の意味付けは、自分の内発的動機づけに基づいている。
    人から言われることではなくて、自分の動機づけなしでは起こらない。
  2. 今は仕事に意味を見いだせずにいても、人は誰でも潜在的なジョブ・クラフターである。
  3. 自分の仕事の意味付けが重要であっても、会社にとっては一概にいいものであるとは言い切れない場合もある。

ということです。

 

ウェルビーイングを創造していきたいと思っている私としては、

  1. は、内発的動機づけは、自分で自分のことを決める自己決定に繋がり、他からの支配を受けず自律することにつながっていて、
  2. は、たとえ今はできていなくても意味づけできる仕事に見いだせる可能性のある自分に、プロセス重視のマインドセットを感じさせられ、
  3. は、幸せと不幸せをわけるたったひとつの「つながり」が、どんなところでも関係するのだなと、大いに頷くことばかりでした。

一日の多くの時間を費やす「仕事」は、ジョブ・クラフティングを通して、ウェルビーイングにつながりやすいことを改めて感じました。

 

 

ワールドカフェによる対話では、参加者それぞれの意識や意見がオープンに共有されていく対話の過程で、自分の考えが自然と広がっていくことを感じました。

そして、いろいろな方の考えに耳を傾け、相互交流できたことはとても楽しい時間となりました。

 

 

今回のメインとなった実践のためのグループワークでは、事前課題として持ち寄った好きなキャラクターの特徴を通して、自分自身の価値観を考察し、分かち合いました。

さらに、現在自分が時間を費やしている仕事(ジョブ)について整理を行い、価値観と照らし合わせ、どのような意味付けをしているのかを俯瞰してみていくと、これからの働き方や人生についても思いを巡らすことができました。

私自身は、普段からよく意味付けをして過ごしている方だと思いますが、このようなアプローチによる「意味付け」に対する考察は、自分の中ですっと溶けていくように、すんなりと受け入ることができて、とても新鮮でした。

例えて言えば、今までの意味付けは、自分のやりがいだけをジャンプして見つけた感じだったのですが、今回の意味付けは、ひとつひとつ階段を登って見つけ出したものをいろいろな方面から見つめ直し、そこからしっくり来なかったら階段を降りることもいとわないという、安定感と柔軟性を備えているような違いを感じました。

 

また、他の参加者の皆さんとのたくさんの分かち合いによって、新しい意味づけの考え方にも触れることが出来、ますます、自分がジョブ・クラフターになった気分になりました。

ジョブ・クラフティングは、有償の仕事だけに用いられるわけではなく、私たちのあらゆる人生の役割と働きの中で活用できるものだと感じました。

ウェルビーイングを創造するためのひとつの行為ととらえ、意識していきたいと強く感じました。

 

仕事や働き方について、改めて考える機会を与えてくださった石山先生、そして参加者のみなさま、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

どうもありがとうございました。

 

報告者:認定ナビゲーター かみて理恵子

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