一般社団法人ウェルビーイング心理教育アカデミーでは、個人のウェルビーイングを高めるための研修やワークショップを開催しています。特に今年から、社会的ウェルビーイング向上を目指して、しあわせな組織づくりの支援を行い始めました。
この夏には、株式会社ガイアックス様より講演とワークショップのご依頼をいただましたので、今回はそのご報告をさせていただきます。
ウェルビーイングな組織のメリットとウェルビーイングの6つの側面
まず、第一弾として2018年7月20日に行われたガイアックス様の社員総会にて「ウェルビーイングな組織のメリットとウェルビーイングの6つの側面」というタイトルで基調講演をさせていただきました。
そこでは、米国のギャラップ社が調査研究している「身体的ウェルビーイング」、「対人的ウェルビーイング」、「キャリアウェルビーイング」、「経済的ウェルビーイング」、「コミュティウェルビーイング」の5つの領域に、新たに「心理的ウェルビーイング」を加えて、6つの領域のウェルビーイングに関する最新のデータをご紹介いたしました。
ウェルビーイングなワークライフインテグレーション
続いて第二弾として、2018年9月20日に「COLONY箱根」を会場に開催された合宿研修「Gaiax Retreat-Rediscover.Refocus.-」において、理事の渡邊義と渡邊奈都子の2名が「ウェルビーイングなワークライフインテグレーション」に関するワークショップを担当させていただきました。
内容は、ウェルビーイング研究の科学的知見や理論と方法について情報提供し、それに基づいたワークを行い、個々人の人生と働くことを包含したミクロからマクロの視点での様々なテーマについて対話を進めるという形で進めていきました。
ウェルビーイングの基礎知識のレクチャーに関して、皆さん真剣に耳を傾けてくださり、数多くのご質問をいただきました。また、ワークについても活発に対話に取り組んでくださいました。能動的にご参加くださり本当にありがとうございました。
ウェルビーイングな組織づくり
日本では、約10年ほど前から健康経営という言葉が注目されるようになりました。
健康経営は、主に身体的な健康に力点をおいて生活習慣病やメンタルヘルス不全の予防に注力するものです。そこから更に進んで生きがいや創造性、お互いの強みを活かし合い、弱みを補完できる互恵的なコミュニティの取り組みを行えば、ウェルビーイング経営となります。
またウェルビーイングは、身体的・心理的・社会的な健やかさを目指すものですから、ウェルビーイング経営を行なっていくと必然的にワークライフインテグレーションが実現するのではないでしょうか。
人生100年時代と言われ社会構造も大きく変化する中で、個人と組織のあり方はこれまでと違う重大な転換期を迎えようとしています。人々の包括的な幸福について探求するウェルビーイングワークライフインテグレーションは、これからの時代に求められる重要な課題と言えるでしょう。
一般社団法人ウェルビーイング心理教育アカデミーでは、これからもこのような社会的ウェルビーイング向上の支援を積極的に行なっていきたいと考えています。
記事:渡邊 義