2023年5月18日-19日に、静岡県熱海市網代にてウェルビーイングツアーを開催しました。
今回のツアーは、定年退職を機に昨年首都圏から熱海市網代町に移住され、自然に囲まれた環境でゆったりとした豊かな生活を始められたメンバーを訪ねようということになり、有志を募って企画したものです。
参加者は、10名。
首都圏からの参加組は、途中の程よい駅で車に乗り合わせ、道すがら来宮神社に立ち寄りながら網代へ。
一方静岡県内から参加した私たちは、伊豆縦貫道を抜けて現地に向かいました。
昔は、伊豆の道は峠道で道幅も狭く渋滞もしたりして交通の便が悪かったのですが、伊豆縦貫道が開通したおかげで伊豆の各地へのアクセスが飛躍的に良くなり、伊豆の旅行がしやすくなったのを実感します。
目的地に到着し、メンバーの新しい住まいをご案内いただいた後、ウェルビーイングツアー定番のワークショップ「ウェルビーイング・エンリッチメントワーク」からツアーが始まりました。
ウェルビーイングツアーでは、どの地であってもこのワークを行なっています。
過去の様々なウェルビーイング研究を参考にして、今の自分のウェルビーイング維持向上に役立つ方法に気づくことができるワークで、同じ設問であってもその時々の自分の状態や分かち合うメンバーが異なることで、新たな発見やモチベーションにつながるものです。
アイスブレイクから始まって3時間ほどのワークショップでしたが、対話も大いに盛り上がり、あっという間に終了時間となりました。
ワーク終了後には、すぐ近くに海を見渡せる景色の良いポイントまで、散歩にいきました。自然が豊かで眺望がすばらしく、木々が風になびく音と鳥のさえずりに包まれて、ゆったりした気分になり、心身ともにリラックスした良い時間が過ごせました。
夜は、網代駅近くのお店で懇親会を行い、新鮮な魚料理を堪能し、楽しく語らいました。
懇親会もお開きとなり、日帰り組とはここでお別れし、宿泊組は翌日に備えてそれぞれの宿泊先へと別れていきました。
ツアー二日目。
天気が良ければ小室山や大室山に行こうと計画をしていたのですが、未明からあいにくの雨のために予定を変更して、熱海の美術館でアート鑑賞をすることになりました。(急な予定変更にも皆さん、とても柔軟に対応されます)
アート体験は、ウェルビーイングに役立つことということが複数の研究で明らかになっており、継続的に探究が進められています。
メンバーと共に向かった先は、MOA美術館。
岡田茂吉氏のコレクションを基盤に国宝、重要文化財、重要美術品など東洋美術を中心に収蔵展示している私立美術館です。
総延長約200mの長いエスカレーターを登っていったその先に、万華鏡のようなプロジェクションマッピングがあってなんとも幻想的。
また浄瑠璃の絵巻の解説が興味深く、当時の人々はこの絵巻の発行を心待ちにし、楽しんでいただろうと読み手の人々の様子が思い浮かびました。
およそ3時間ほどの滞在でしたが、アートを見て、感じたことをメンバーと分かち合い、様々な気づきが得られる心地よい時間を過ごせました。
今回は、一泊二日のコンパクトなツアーでしたが、メンバーとのつながりが深まった中身の濃いツアーでした。