新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2019年1月5日、一般社団法人ウェルビーイング心理教育アカデミーは設立2周年を迎えることができました。
これもAWEの会員様や私たちの活動に興味を持ってくださり、ご支援くださっている皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。
当日は、40名ほどがご参加くださり、学びと分かち合いと交流の楽しい5時間を共に過ごさせていただきました。
私たちの法人の設立イベントは、毎年一年の始まりに開催することになります。
そのため、このイベントには大きく二つの目的があります。
一つは、会員をはじめとしてウェルビーイングに関心のある方々とのつながりを深めること、
そしてもう一つは、AWEの一年の活動テーマを発表し、皆さんと思いを共有して一年のスタートをきることです。
さて、今年のAWEの活動テーマは、「Nurturing well being」に設定しました。
「Nurturing」は、育成や育てるという意味の言葉ですが「Nurturing well being」には、これまでの学びや実生活における取り組みによって蒔かれたウェルビーイングのタネに栄養を与え、大切に育てていこうという思いが込められています。
イベントの最初のプログラムであるキーノートスピーチでは、昨年の活動報告とウェルビーイング関連の動向に関するデータをご紹介し、今年の抱負を発表させていただきました。
昨年度は、shiawase2.0へのワークショップの出展や慶應大学大学院SDM研究科ウェルビーイングリサーチラボとの共催で6カ月にわたって開催した幸福学夫婦編、そして企業研修など社会的ウェルビーイングを高めるための活動を数多く行うことができました。感謝です。
今年は、学びの機会を通して蒔いたウェルビーイングのタネを育てるよう意識して活動を行っていきたいと考えています。
3月頃には松村亜里代表理事の書籍が出版される予定になっています。
内容は、ウェルビーイングの知見を活かした子育てに関するものです。
子育ては、「Nurturing」(育てる)のための知恵が必要になります。
親も子どもも健やかに生きていくために何が役立つのか? そのような情報を提供していきたいと考えています。
4月には、「プロセス・ラーニング」という新コンテンツをリリースいたします。
「プロセス・ラーニング」とは、体験に伴うプロセスに焦点を合わせ、そこから気づきと学びを得るための振り返り手法のことです。
「プロセス・ラーニング」を身につけることで、効果的に自己認識と状況分析ができるようになります。その結果、体験から得られる気づきの質が向上し学びが促進するため、成長発達に役立ちます。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
今年の活動方針を共有した後、参加者の皆さんに昨年一年を振り返り「ウェルビーイングを学んで得たこと、芽吹いたこと」について分かち合っていただきました。
その後10名ほどの方々が、分かち合った内容を発表してくださいました。
ある方はウェルビーイング心理教育ナビゲーターとして講師デビューした経験について話され、またある方は自分の成長のための課題にチャレンジし、それに伴って得られた変化について報告してくださいました。このように皆さんが学んだことを活かして様々な形で用いられているのを伺うことができ、大変うれしく思いました。
これまでの設立記念イベントでは、ウェルビーイングに関する数多くのトピックスの中からひとつを取り上げて学んでいます。
今年は、チクセントミハイ博士が提唱した「フロー体験」を取り上げました。
まずは全員で「フロー体験」が生じる風船を使ったアクティビティを行い、その後松村亜里代表理事によるフローの理論とエビデンスに関するレクチャーが行われました。
このようにして、予定していた5時間があっという間に過ぎていきました。
今年は、ウェルビーイングに関する種を蒔き、それを大事に育てていく一年にしていきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
記事:渡邊 義