ウェルビーイング心理教育ナビゲーターの内野千珠子です。
10月31日、三島市民文化会館にて、静岡県企画部様・静岡県教育委員会様主催の「令和7年度 家庭教育支援フォローアップ研修会」にて、90分の研修を担当させていただきました。
主催者様からは、地域で家庭教育や子育て支援に携わる活動をさらに充実させたいとのことでご依頼をいただき、当日は支援者として活動されていらっしゃる70名余りの皆様がご参加くださいました。

強みに注目する子育ての学び
冒頭は、近くの席の方々と「1週間を振り返ってよかったこと」のシェアをしていただきました。
さすが支援者の皆さまだけあって、すぐに笑顔で聴き合い幸せな空間を創り出してくださいました。
今回のテーマは「子どもの強みに注目して伸ばす関わりとは」でした。
親御さんがつい子どもの弱みに目を向けがちになる背景を取り上げたうえで、強みに注目して関わることのメリットをご紹介しました。
保護者の立場で考えていただいたり、強みを見つけるワークなどにも積極的にご参加いただき感謝しております。
また、「叱る・ほめる指導についても知りたい」というリクエストもいただき、スクールカウンセラーとしての経験を交えながら、強みをベースにした子育ての視点をお伝えしました。
日頃から子育てや家庭教育に理解の深い皆さまということもあって、うなずきや笑顔が多く、講師である私自身もとても勇気づけられる時間でした。

子育て支援を支える皆さまへの敬意と感謝
研修の終盤には、ご自身の活動と結び付けて感想をお話くださったり、熱心なご質問をいただく場面もありました。
特に、「子どもたちがこうした学びを受けられる場はあるのだろうか?」というご質問がありました。
私は、「海外では学校教育の中で心理教育を行っている国もありますが、日本ではまだ多くはありません。おっしゃる通り、子どもたちが心理教育に触れられる場が広がると良いですね」とお伝えし、あわせて「ウェルビーイング心理教育アカデミーでは『ポジティブ心理学入門』の出前授業を行っており、11月に静岡県内の中学校で実施する予定です」とご紹介しました。
帰り際には、わざわざ私のもとに来て「ストンと心に落ちました。とても心が温かくなりました」と感想を伝えてくださる方や、ご自身の子育てのお悩みをお話しくださる方もいらっしゃいました。こうした素敵な出会いに触れ、私自身の胸も熱くなる思いでした。
また、日頃からボランティアとして地域の子育てを支えておられる皆さまの姿勢には、頭の下がる思いです。研修の最後には、「保護者が子どもに支援的に関わるためには、状況や気持ちをしっかり受けとめ、周囲に頼ることも大切です。だからこそ、皆さまの存在とお力が必要です」とお伝えしました。
このような貴重な機会を頂戴しましたこと、心より感謝申し上げます。
報告者:内野千珠子