去る2025年3月21−22日、自分らしく生きる女性たちのための実践コミュニティ「LSC Academy」様よりご依頼いただき、ウェルビーイング講座を開催させていただきました。
今回の合宿は、ウェルビーイングの基礎知識を得ることによって、他者や状況に左右されない「本当の幸せを増やす」生き方を学ぶことを目的として企画されました。
全国から集まった約60名の女性参加者が「自分の幸せを自分で増やす」ための理論と実践の両面から互いに学び合い、深く語り合う貴重な時間を過ごしました。
本当の幸せってなんだろう?
そんな問いを胸に、60名を超える女性たちが箱根に集まってくださいました。
(中には、ご夫妻でのご参加や親子(高校生の息子さんや娘さんと)のご参加もありました!)
春のやわらかな光が差し込む開放的な会場には、静かな高揚感が満ちていました。
会場は、箱根・仙石原にある「ライムリゾート箱根」。
自然に囲まれた静かな環境の中で、全館貸切という特別な空間が、参加者同士のつながりや深い対話を後押しする場となりました。
日常から一歩離れた環境で、自分の内面と丁寧に向き合いながら、ウェルビーイングについての理解を深める時間は、とても貴重な機会であったと考えます。
「自分の幸せは、自分で増やせる」と気づく
今回のプログラムは、通常AWEで開催している2種類の基礎講座(ウェルビーイングベーシックとストレングスアプローチ)を土台に、LSCアカデミーの皆様向けにアレンジした特別版です。
また今回は、メイン講師は渡邊奈都子が、コファシリテーターを渡邊義が担当し、夫婦で登壇させていただきました。
初日は、ウェルビーイングの概念やポジティブ心理学の知見をベースに、「幸せと成功の関係性」「ポジティブ感情がもたらす広がり」「習慣としての幸せの育て方」など、人生に役立つ理論を学びました。
さらに、「3つの良いこと(3GT)」や「味わう力(セイヴァリング)」といった、日常に取り入れられる実践法も体感していただき、知識を“行動に変える体験”があちこちで生まれていました。
また、コミュニケーションの取りやすい会場のレイアウト、そして非日常を味わえる宿泊型という環境を活かして、グループワークや分かち合いの時間もたっぷりと取ることができました。
合宿期間を通して、自分らしくよりよく生きる力を育むための豊かな学びと深い対話の時間が流れていきました。
強みを通して、自分らしさを再発見
2日目のテーマは「ストレングス・アプローチ」。
VIAキャラクター・ストレングスを使って自分の内にある特性に気づき、自分らしさや人との関係性に活かす視点を深めていきました。
個人ワークや対話のなかで、自分の特性を見つめ直すと同時に、他者の強みを認識することで関係性における新たな気づきが生まれていく様子も拝見しました。
受講後の参加者アンケートから(原文):
- 「参加前あれだけ憂鬱だった仕事。連休明けから、見える景色が変わりました。心の在り様でこんなにも変わるなんてびっくりです。」(徳島県 H.Tさん/40代)
- 「元々、ネガティブなことに目がいきがちなので、嬉しかったこと、よかったこと、感謝に意識を向けるようにしました。 意識を向けてみると、日々何かしら嬉しかったこと、よかったこと、感謝することがあることに気づけ幸せだなと感じました。講義だけじゃなくワークもあり、インプットとアウトプットの両方ができて、より落としこむことができたように思います。ワークや講座自体がとてもあたたかい空気感を感じ、幸せってこういうことなんだなぁと感じられる2日間でした。」(H.Yさん)
- 「幸せ、強みについて理論を知り、講座の合間にワークをふんだんにはさんであり、学びがより深まりました。ご夫婦で共同で講義をなさってくれたことが、新鮮で、内容がより深く入ったと思います。お得な感じでした。」(札幌市 H.Hさん/40代)
- 「自分の強みを再確認でき、今まで気づかないうちにそれを活かして、主人の開業を手伝ってやってきた10年間だったのだと、よくがんばってきた自分を、素直にほめてあげたい気持ちになれました。また、活かしてやってこれた環境・周囲にも改めて感謝しました。 自分の強みはもちろん、他者の強みに意識をむけ、他者理解につなげていきたいと思います。」(三重県 I.Kさん/40代)
合宿のあとに始まった“幸せの実践”
講座終了後も、参加者の多くが学びを日常に取り入れて実践を継続しており、以下のようなコメントがアンケートに寄せられました。
- 「3つの良いことを合宿後も続けており、良いことに目を向けて、その幸せを味わえるようになっているかなと思います。 VIAの「愛情」を育てようと考えていて、周りからもらう愛情を素直に受け取ったり、自分も相手に今までより愛を伝えています。気持ちが通じる感覚があって、幸せな気持ちになれると感じています。」(東京都 I.Mさん/40代)
- 「家族にVIAを受けてもらいました。 夫とは1位以外はお互い上位に来ないものが強みだったので、お互い補っているんだねと話しました。先月辺りから、息子の進路に悩んでいたのですが、今まで自分の強みではない事も無理やり頑張って子供たちをフォローしていて疲れ切ってしまっていた事、子どもの得意なことよりも先のことを考え必要以上に不安になって進路を選んでいたと思いました。自分たちだからこそ彼らに出来ること、自分を大切にきた上での子育てをしようと2人で舵を取り直せたと思いました。」(東京都 M.Mさん/40代)
- 「幸せの伝播を意識して、帰宅後に夫や子どもたち、子どもを預かってくれていた両親へ一人ひとり感謝を伝えました。 合宿へ行く前は、自分ひとりで泊まりに行く事に罪悪感がありましたが、楽しかったよとお土産と共に素直に伝えられて、また家族からも良かったねと喜ばれました。 会社でも仕事のやり方が気になる後輩に、彼にも弱みや強みが私と違うところであるよなと思って、少し丁寧に接することが出来たかなと感じます。」(神奈川県 O.Nさん/40代)
合宿での学びが一過性のものではなく、参加者の暮らしの中に活きていることをとても嬉しく思っています。
今回の箱根合宿は、ウェルビーイングについて知見を広げることで、参加者がそれぞれの“幸せのあり方”を見つめ直し、自分らしく生きるための視点と行動を手にする機会となりました。
LSCアカデミーの会員の皆様は30代−50代の女性を中心とした世代で、まだ子育て真っ只中の方々も、フルタイムで務められている方々もいらっしゃいましたが、そんな皆様が、今回の合宿のためにスケジュールを調整し、思い切って日常を離れてお出かけになっていただいたことに感謝いたします。
そして、このような機会を企画してくださったLSC Academyの鈴木尚子様と、合宿の準備から当日の運営にご尽力いただいたスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
今後も、ウェルビーイングに基づいた学びと実践が、より多くの方に届くことを願っております。
報告者:渡邊奈都子