6月9日(金)に法政大学大学院政策創造研究科の石山恒貴教授をお迎えして「サードプレイスとウェルビーイングなキャリア」に関するワークショップを開催しました。
石山教授は、パラレルキャリア研究の日本の第一人者で、越境学習やサードプレイスなど幅広く実践研究されています。
今回、テーマに取り上げたサードプレイスは、アメリカの都市社会学者のレイ・オルデンバーグが1980年代に提唱した概念で、家庭でも職場でもない、心地良い第三の居場所のことです。
ウェルビーイングに関する研究では、多様な人間関係を持つことは人生幸福度に関係するとの報告があります。
サードプレイスは、多様な人との出会う機会ともなりますので、ウェルビーイング維持向上に役立つものと考えることができます。
2020年にパーソル総研が行った調査においては、サードプレイスは“休みへの満⾜度”と“ワーク・エンゲイジメント”にポジティブな影響があることも明らかになっています。
現代の社会は、オンラインによって人と人とがつながる機会が増え、サードプレイスを見つけやすい環境が整っています。
こうした中で、自分に合ったサードプレイスを開拓できれば心理社会的なウェルビーイングに大いに役立つのではないでしょうか。
今回のワークショップでは、次のような内容に関して、理論や実例やワークを交えながら学びを深めました。
- なぜ今、「サードプレイス」が注目されているのか?
- ウェルビーイングなキャリアを形作るためのヒントは?
- ウェルビーイングなサードプレイスを見出すためには?
ワークショップを通して、サードプレイスやウェルビーイングなキャリアに関して活発な対話が生まれ、多くの気づきと学びがありました。
サードプレイスについて身近な例を挙げて詳しく解説し、理解が深まるワークを提供してくださった石山教授と、分かち合い学習に熱心に取り組んでくださった参加者の皆さんに感謝いたします。
AWEは、ウェルビーイングな生涯学習コミュニティです。
ご参加くださる皆さんのサードプレイスになれるよう、これからも様々な取り組みをしていきたいと考えています。
〈引用文献〉