去る11月23日に「ウェルビーイング・ワークスタイル」というワークショップを開催しました。この講座は、個人生活である「ライフ」と経済的な社会生活の「ワーク」を統合して、自分らしく幸せに生きるワークライフ・インテグレーションについて探求することをねらいとして行いました。
ウェルビーイングワークスタイルとは
さて、ウェルビーイング・ワークスタイルとは、どのようなものなのでしょうか? ウェルビーイングは、「健康」とか「幸せ」を意味する言葉として使われている言葉です。したがって「ウェルビーイング・ワークスタイル」とは、"健康的で自分らしい幸せな働き方"というようなものと言うことができるかもしれません。ネットワーク環境が整備され、ICTの技術進歩によって、柔軟な働き方が可能になってきています。こうしたことにより、時間や場所の制約も少なくなり、プライベートと仕事の区切りも曖昧になっていくでしょう。こうした社会変化の中で、自分らしく健やかに生きていくためには、ワークライフ・インテグレーションが重要なカギになります。
今回のワークショップでは、まず基礎知識としてウェルビーイングに関する理論やデータをお伝えし、自分らしく健やかに生きていくためには、どのようなことを意識し実践すれば良いのかについて考えました。
協働達成ボードゲーム「アチーバス」を体験!!
その後、前半で学んだ知識を踏まえた上で、自分らしく健やかに働くために必要なことは何かを学ぶために「アチーバス」というボードゲームを体験していただきました。「アチーバス」は、achieve(達成)とUS(私たち)からなる造語で、チームワークと成果をもたらす行動を体感的に学ぶことができるボードゲームです。このゲームの中には、「時間」、「ポイント/お金」、「強み/資源」に関する要素が含まれており、現実社会で起こる協働活動の秘訣がゲームをプレイする中で現れるのが特徴と言えます。
ゲームは60分の制限時間で行われ、初めてプレイする人はゴールに到達できない場合も多くあります。しかし、今回はアチーバスを何度も体験されている方がおられたことや、前半のウェルビーイングの基礎知識に関する学びも影響してか、初めてプレイする参加者も含めて全ての参加者がゲームのゴールを達成し「アチーバス」な状態で終わることができました。
アチーバス終了後には、自分にとってウェルビーイング・ワークスタイルとはどのようなものなのかを考えるために、前半のウェルビーイングの科学的なデータや理論をとアチーバスのゲームを振り返り、自分が活動している様々な“場”で、自分らしく健やかに活動するにはどのようなことを意識するのが有益なのかについて語り合いました。
4時間ほどのワークショップでしたが、“あっという間”に時間が過ぎ、楽しい学びの時間を過ごすことができました。
ご参加くださった皆さん、ご協力本当にありがとうございました。
記事:渡邊 義