強みの診断ツール「VIA-IS」について

VIA-ISとは

VIA-ISは「Values in Action Inventory of Strength」の略で、簡単に言えば、その人の「人格的な強みのリスト」を知るためツールです。

ポジティブ心理学の第一人者であるクリストファー・ピーターソン博士とマーティン・セリグマン博士が中心になり、ストレングスファインダーのギャロップ社とも協力して開発されました。

 

 

ポジティブ心理学における「強み」の意味

ポジティブ心理学は、1998年、当時アメリカ心理学会の会長を務めていたマーティン・セリグマン博士により創設された、新しい心理学の潮流を担う学問です。

これまでの心理学、特に第二次世界大戦以降のアメリカでは、人々の疾患や症状、弱点や課題など、「ネガティブ(な部分)を無くす(減らす)」ことに注目していました。

それに対して、セリグマン博士は、「私たち心理学者としての仕事は、心の病によりマイナスになった人をゼロに戻すだけでなく、人々が幸せに生きることにも貢献すべきではないか?」と問い、マイナスからゼロを目指すのみならず、プラスの状態にするにはどんな習慣や活動が役立つか?についても研究を広げようという方向性を示しました。

 

そのような方向性で取り組まれたポジティブ心理学の中で、大きな柱となるものが「強み」の研究です。

ポジティブ心理学は「人の持つ長所や強みを明らかにし、ポジティブな機能を促進していくための科学的・応用的なアプローチである」と謳われています。

それは、個人の特性に止まらず、仕事のやりがいや人生の生きがいが感じられ、より良く生きる(ウェルビーイング)ための研究であるとも言われます。

 

ポジティブ心理学では、従来の心理学では扱っていなかった「(すでに)幸せな人たち」に注目し、幸せな人たちと不幸な人たちとの違いを調べました。

そして、わかったことの一つが、「幸せな人は自分の強みを知っていて、それを使っている」ということでした。

 

また、臨床においては、DSMという心の病気を調べる辞典があります。

これは人々の持つ弱い部分やネガティブな症状、うまくいっていない(不幸せな)状態の行動リストが列記されているようなものです。

うまくいっていない状態や弱みを説明するものがあるならば、より良い状態や強みを調べる辞典があってもよいのではないか?という提起がされたことから、VIAの開発が始まりました。

 

 

VIAの成り立ち

「強み」には、スキルや才能、身体能力などがありますが、VIAでは「人格的な強み(キャラクターストレングス)」を調べています。

この強みは、世界中の読み継がれている多くの書物から、様々な文化で共通する「善となる価値観(美徳)」を調べ、そこから「徳性」と呼ばれる要素を抽出しました。

米・VIA研究所が提供するこの診断ツールは、世界190カ国、500万人以上の人々に使用され、科学的に信頼出来る心理テストとして信頼性や妥当性も検証されています。

 

「VIA-IS」における強みは全部で24種類あります。

そのうちトップ5の強みが「自分を特徴づける強み(Signature Strength)」とされており、現在の「自分らしさ」を説明できるものです。

これらの強みを生活や仕事などで活用することで、人生の満足感や仕事の充実感が向上するという研究結果が報告されています。

また、この強みを知るだけでなく、これまでとな異なった新しい方法(環境/状況)で活用することは、ポジティブ心理学介入の中で、唯一「幸福度を高め、同時にうつ症状を改善する」介入だと、カナダのポジティブ心理学学会で代表の Dr. Ryan Niemic 氏が話されていました。

 

以下のグラフは、左側がうつ症状、右側が幸福度の変化を調べたものです。

黒い棒グラフがVIAのセッションを受けたグループ、白い棒グラフが受けていないグループです。

セッションの前がPre Test、セッションの直後がPost Test、一週間後、一ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後の変化が記録されています。

黒い棒グラフの方が、うつ症状が下がり、幸福度が高まっているのがわかります。(Seligman et.al, 2005)

 

他にも、親が子どもの強みに注目することで、幸福度は上がり、ストレス度は下がり、成績が向上するというエビデンスや、上司が部下の強みに注目することで部下の問題行動が激減するというエビデンスも発表されています。

 

強みを学ぶ

 

 

VIA-ISの受け方

VIAの調査を希望される方は、下記のリンク『VIA研究所』のサイトから受けることが可能です。

設問は全部で120問あります。日本語版もあり、約15分程度で終了することができます。診断結果はすぐに表示されます。

同じアカウントから、繰り返し違う時期に受けることもできます。(変化がわかります)

また10歳−17歳の子供用の調査票もあります。

 

ウェルビーイング心理教育アカデミーの主催する「ストレングス・アプローチ 〜強みの理解と活かし方〜」に参加される方は、この調査の結果をセミナーにお持ちください。

 

 

1)上のリンク【 VIA-ISを受ける 】をクリックすると、対象サイトに移動します。

2)左上の言語を選択するメニューから「日本語」に変更してください。

(下記画面のように二箇所あります。どちらも変えてください)

 

3)氏名をアルファベットで、メールアドレス、パスワード(6文字以上)を記入します。
二つあるチェック欄の下の方にチェックを入れて(上はVIA研究所からの案内メールを受け取るか?というチェック、下が同意のチェックです)テストを始めてください。

 

4)全ての質問に答えるまでに約15〜20分程度かかります。

 

5)回答が終わると「有料のレポートを購入しますか?$49」と聞かれます。

現在(2021年10月)は有料版も日本語にてダウンロードできるようになっています。(購入は任意)

 

6)購入の案内を閉じて、下の方にいくと、無料版のダウンロードができます。(日本語で質問に答えた場合は日本語のレポートがダウンロードできます)

上位5つが「自分を特徴づける強み」と考えられます。必要に応じて、印刷して保存してください。

 

「強み」について学ぶ講座【ストレングス・アプローチ】

ウェルビーイングの基礎を学ぶ講座の一つとして、AWEが開催しているのが「ストレングス・アプローチ講座」です。

この講座では、強みに関する研究でわかったエビデンスを知り、実際にご自身の強みを探究するとともに、強み活用の様々なメリットやメカニズム、強みを生かす際の注意点、他者の強みにフォーカスする方法などついて学びます。

VIAを用いたご自身の強みのリストを眺めるだけでなく、これからの人生において自らの強みをさらに生かし、幸せを増やす方法についてもご紹介します。

「ストレングス・アプローチ講座」は、ご自身や他者の幸福度向上のために、強みの活かし方や育て方を学べる講座です。

 

講座時間数:6時間
受講料:22,000円

(現在オンラインでの開催をしています)

 

 

VIAの強みを探究する「強みの対話会」開催中

こちらの対話会は、AWEの認定ナビゲーターの有志の方々が開催している、VIAに関する学びの会です。

誰か一人の講師から説明を聞いたりレクチャーを受けるという形式ではなく、設けられたテーマに関して、参加された方々エピソードやインタビューを通して、強みの理解を深める構成になっています。

ご興味のある方はどなたでも参加いただけます。

参加費 AWE会員:1,000円、一般:1,500円
(当日&参加後、決済可能です)

 

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